「強さと美しさ」ものづくりへのこだわり

「強さ」には「美しさ」が同居する

靴は、革が化けると書く。
履く人の個性が滲み込み「あるべき形」になっていく。

Oretatinoのプロダクトは、製造するのは現役の革職人。
デザインするのは、革靴の職人(元)。

靴は日頃ハードに使用される身近なアイテムの一つだが、そこでこだわらなければならない点として「強度」がある。

縫製の手順によっても強度は変わる。
どこに芯材を入れるかなど強度は製品の寿命そのものに深く関わる。

靴を作ってきた職人としての目線は“ハードに使う・個人になじむ”ということに対してストイックだ。

そんな「ハードで人に馴染む」という点では、お気に入りのキャンプギアと靴は似ているといえる。

 

強さがないと、遠くまで連れていけない。

 

「強さ」を求めると、確かな作りが必要となる。

確かなつくりというのは、緻密に設計された構造上の手順からはじまる。

そうやって確かな技術で表現されたプロダクトには「美しさ」も同居する。

 

使うほどにその人に馴染んでいく道具には「強さと美しさ」の両方を求めたい。

 

足しすぎず、引きすぎない。

一般的に、単純に堅牢さを求めると、見た目がゴツくなる。

しかし技術力をもっていかに引き算し、機能や強度を損なわずに見た目を洗練させるか、という「婦人靴などをデザインする際に必要なセンス」は、機能的で洗練されたデザインを生み出す。

一般的なデザイナ―は、頭の中の”画を起こし”て、それを形にする。

Oretatinoのデザインは、作りながら素材である革と対話し、
こうだったらもっと使いやすい、こうだったら華美すぎる、強度を出すにはこうか、と試行錯誤を繰り返し"素材から削り出すよう"にして作られる。


「足しすぎず、引きすぎない。」

 

いいところで止めることが重要。


シンプルだと飽きがこない。
飽きが来ないから長く使える。
長く使うことでやがて”個性が滲み込み、使う人に馴染む”ものになっていく。