ものづくりの現場で"余る革"
なぜ革は"余る"のか
革製品を作るときに、例えば鞄なら設計・デザインに沿って鞄の材料として”取るべき大きさ”は変えられません。
しかし革という素材自体は、もともと大小様々な"生き物であり、布のような工業製品とは違って「狙った大きさ」にはならず「取りたい、決まった大きさ」の革が都合よく都合のいい枚数確保できるとは限らない上、確保した革にも存在してしまう「使えない部分」などを避け、計画どおりのパーツが必ず収まるようなものである、とは限らないのが常です。
品質は高くても、破棄される運命
生きているときに戦いの中で背中やお腹に傷を負う生き物もいます。
ブランド製品などはその高い品質を確保するためにそういった「傷」の部分などは避けて材料として「取り」ます。
取りたいところをとった後、まだまだ使えるところがあってももうこれ以上「その製品(が必要な大きさ)」に関しては「取れない」ために、その残りは破棄される運命になります。
破棄される革は、ブランドの注文を請けて製造する革の職人のところに残り、破棄されることになりますが、Oretatinoの製品はこれを集めてきて、多少の傷はあっても革として良い質、職人の高い技術でできたキャンプギアをガレージブランドならではの価格で提供するというものです。
【Oretatino製品における、革の状態について】
Oretatinoのプロダクトのポリシーは「革本来の傷は素材の個性」と捉え、動物が生きていたときに受けたことに起因するような細かな傷のある革を、廃棄や非利用の対象とはしません。
製品強度に影響する傷や汚れについては裁断する際に避けるようにしていますが、使用強度に影響がないと判断した状態については利用させていただいております。